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冊子制作、留学生の展示の準備と最近バタバタしてたが、今回は運転免許の更新で実家に帰省。

タイトルにある番組をNHKのハイビジョン特集で拝見。

一万年以上変わらない生活を送るヤノマミ族を長期間にわたって記録したドキュメント。


ヤノマミのシャーマンによると、彼ら宇宙観では、この世界と精霊たちの住む他界が存在する。

人は死ぬと精霊となり、やがて虫になる。

男はアリやハエ、女はダニやノミとなって消えてゆく…。


彼らにとって、生まれた直後の子供は、まだ人ではなく精霊だという。

だから、人として育てるか、精霊のまま森に返すか、母親が決める。

森に返す際は、乳児の口に草をつめてシロアリの巣に入れる。

やがて、乳児はシロアリに食べられる。

そのシロアリの巣を母親が燃やして、精霊である子供は他界へ帰ってゆく。

撮影期間中にも、生まれた子供が森へ帰されていた。

昔は人であり精霊であったシロアリ達が、肉体を解体して精霊を他界へ帰す…。

私たちの社会とは違った価値観の中で、いのちが宇宙を循環していた…。



…さて、後でネットでヤノマミ族について調べてみると、ウィキペディアに記載があった。

それにとるとヤノマミ族は男尊女卑であると記載されていた。

また、女性に対する暴力も日常的に行われているというようなセンセーショナルなことも書いてあった。

…しかし、今回のドキュメンタリーを観た者としたは少なからず違和感を覚えた。

必ずしも男尊女卑であるとは感じなかったのだ。

例えば、子供が生まれた時、育てるか森にかえすかの判断は母親が行う。

他の者はそれに従う。

生活の中では男性がすべての実権を握る、というわけではなく、女性の判断に男性は意見しないような場面もあるようだ。


また、果実が収穫された際の祝祭では、女性が果実ジュースの入った杯を男性に勧める。

男性的魅力のあるたくましい男性に、その杯は集中するのだが、男性はこれを断ってはいけない。

女性からジュースを勧められたら、絶対に飲む。

腹痛になっても、吐いてでも飲まなければならないのだという。


ウィキペディアの記事は、おそらく特定のヤノマミの共同体について、人類学者が研究したものを参考にして書かれているのかも知れない。

だからウィキペディアの記事自体、間違いではないが、それを鵜呑みにするのは早計だと、改めて考えさせられた。

今は、ふと何か思い立ったら、とりあえずネットで基礎的なことを調べたりできるのはとても便利である。

しかし、こと研究に関してはもっと慎重に情報を選択しなければならない。

当たり前のことだが、つい便利な日常に浸っていると忘れてしまいがちなことだ。

もっともネット記事の信憑性うんぬんについて言うなら、出版されている書籍だって気を付けなければならない。

出版物だってトンデモないことが書いてある本など山ほどある。

もちろん今日のヤノマミ族の番組も、ヤノマミという全体像から、映像という要素だけを切り取って、さらに制作者の主観的な編集がなされて放送されているものだ。

それすべてが真実ではないのである。


それにしても、この番組は衝撃的なシーンが満載だった。

出産直後の母体から出た胎盤を、バナナの葉で巻いて森につるすシーンでノックアウトされました。

いやぁ、すごいっすヤノマミ族。

すごいっすNHK。


■参考webサイト

NHK番組表「ヤノマミ~奥アマゾン 原初の森に生きる~」
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=502&date=2009-02-26&ch=10&eid=1716

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ヤノマミ族
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%83%9F%E6%97%8F
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