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大学院出願書類の研究計画書を書いた。
とりあえず第1次、今後改良していく予定。


 
『志望研究課題を選んだ理由、その課題をどのように追求していきたいと考えているか。和文800字以上1,200字以内。』
 

志望研究課題:「縄文精神文化の探求、そのメディア的表現」
 
本研究は、知られざる縄文人の叡智を現代に復刻する試みである。現在の既成の学問分野では先史時代の精神文化を推測することには限界があると私は考えている。本研究はそれら学問分野にとらわれずに、古代の精神文化を推測することができると考え、研究課題とした。
 
そもそも、これまでの学問分野では、記録の残らない古代の文化は、実際に出土する遺物、遺跡から限定的に推測されるに留まっていた。しかし、1万年におよぶ超長期間の土中埋蔵によって有機物の多くが分解され姿を消していることを考えると、出土品から推測可能な範囲は極めて狭いということがわかる。特に精神文化という非物質的な面においては出土品からわかることなど、ごくわずかである。
 
本研究は、その広大な欠落範囲を復原する方法論として提議できる。その具体的な方法とは、縄文時代に近い生活や風俗(以下:近縄文文化)が、現代においても保持され、あるいは記録されている民族集団の精神文化を比較することによって、縄文の精神文化を推測していくというものである。
 
 これまでの研究で、近縄文文化をもつ民族集団には特定の信仰体系を持つことがわかってきた。それがシャーマニズムである。シャーマニズムの諸要素には、異なる文化圏、地域においても特定の共通性が存在している。言い換えれば、これら共通性は「時間」と「場所」を越えて、ある種の基本原理をもっていると捉えられる。つまり、シャーマニズムの比較分析によって縄文時代の精神文化を推し量ることができるという可能性を示唆しているのだ。
 
また本研究は、シャーマニズムの比較分析だけでなく、シャーマニズムを実際に実践することによる体験的分析も同時に行っていきたいと考えている。というものシャーマニズムは、しばしば主観的な体験が重要であるとされている。それは近縄文文化をもつ民族集団において、シャーマニズムが単なる信仰ではなく、生きていくうえでの経験の一部として捉えられているからだ。
 
学術的な側面において客観性が求められることは言うまでもないが、本研究が扱う縄文時代というものは、そもそもの記録がないために実証がきわめて難しい。そこで、今回は縄文精神のモデルを提示するという意義の元に、主観性もひとつの重要な推測材料とする。逆を言えば、客観性という大前提に縛られてきたこれまでの学問では到達できない領域に踏み込むことができる可能性がある。
 
 これら研究を、最終的にはメディア媒体をもって表現したいと考えている。形態としては一種の教育メディア的なものを予定している。本研究そのものが、未だに確立されたものではない以上、研究を第三者にいかに伝えるか、という伝達方法を模索することにもそれなりのウェイトがかかると予想される。そこで、本研究は「研究」から「伝達」までを一貫して行うこととする。これは、主観性も含む本研究に、しっかりとした客観性を持たせることも意図している。
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無題
やっちゃんには、社会とかに出てその才能を無駄にして欲しくないから、ほんとさっさと大学院とか行って欲しいと思ってました。
ガイ介 2008/02/01(Fri)12:53:31 編集
これは
ほんとにもったいないお言葉、恐縮です。

でも子供の頃から研究とかにすごい憧れてたから。

ちょっと社会人デビュー先送りだけど、自分なりにやってみるね!
【2008/02/17 21:37】
おぉ
なるほど。
小生は貴殿のシャーマニズムと大学院での研究がどう結びつくのか疑問でしたが、これでなんとなく方向性がわかったというか、小生でも理解できました。ありがとうございました。
河童 2008/02/01(Fri)19:26:41 編集
ととと
とんでもございません!

いつもコメントいただきありがとうございます。

これからも少しずつ研究に関する内容をアップしたいと思ってますので、気分転換にでもぜひご訪問ください(^^)
【2008/02/17 21:43】
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