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:入山禁止看板を乗り越えて:
洞窟の紹介看板の隣に、入山禁止の看板が立つシュールな光景。
歓迎されているのか、拒否されているのか困惑していると、近くに手書きの立て看板を発見。
要約するに、部外者が無断で山菜を採(盗)っていくのを禁止しているのだろう。
荒々しい文体から察するに、この看板を書いた区長さんは山を荒らす心無い来訪者に対して相当な怒りを覚えているようだ。
何度も誤字脱字を書き直している点からも区長さんが冷静さを失っていることが伺える。
山を荒らす人間がいるとは、なんとも情けないことだ。
区長さんも勢いのあまり
『 違反者に反則金とて「金参万円」也を納入してもらう 』
と少し間違った注意文を書いてしまったようだ。
とにかく、僕の目的は純粋に洞窟であって山菜などではないので開き直って入山することにした。
もし誰かに会っても、洞窟遺跡を調べにきたと言えばわかってもらえすはずだ。
さて、若干の後ろめたさを感じつつも、車で曲がりくねった細い急斜面を登る
すると、ガードレールもない道の脇に崖が出現。
写真ではわかりにくいが、本当にすぐ脇が落差10mぐらいの谷になっていてビックリした。
なんとかこの難所を越え右手を見ると、そこには小瀬ヶ沢洞窟があった…。
:小瀬ヶ沢洞窟での瞑想:
事前に呼んだ本で知っていたが、現在の洞窟は入り口部分が崩落していて中に入ることはできなかった。
しかし洞窟を構成するむき出しの岩石の存在感はかなりのものだ。
きっと全体の雰囲気は先史の頃から変わっていないのだろう。
洞窟の上部の岩石は、ちょうど丘陵の端に位置しており、岬のようになっており見晴らしが良さそうだ。
おそらく、この岩石の頂から当時の人々は周囲の山や森の様子を確認したのではないだろうか。
この岩石頂上へアプローチできるルートも洞窟脇の断崖に確認できた。
さて、周囲の様子もひととおり見たので、少し腰を下ろして瞑想してみることにした。
洞窟直下にある川の激しい水音、鳥のさえずりや木々のざわめきが心を浄化してゆく…。
はるか古代の縄文人と、同じ場所を共有していると考えるだけで感動した。
ふとその時、なにかの存在を感じた。
近くの木々からくる存在感は、木の精霊だろうか・・・。
あるいは洞窟に興奮した僕の気のせいなのかもしれない。
さて、あまりにも風が涼しく心地よかったので、ここで少し仮眠をとった。
僕は直感的に、精霊との本格的交流をここで行わないことにした。
守護霊を呼び出すためのシャーマンの踊りを行う十分なスペースがない、ということも理由のひとつだ。
リフレッシュした後、小道を引き返し元の道路へ戻った。
今度はさらに奥地の室谷洞窟を目指す。
:名水との出会い:
小瀬ヶ沢洞窟から室谷洞窟へは数キロの距離がある。
緑に囲まれた道中、車を走らせていると美しい山の景観に心を打たれる。
そしてその次に、道端に無数に立つ手書きの「入山禁止」の看板が目に付く。
いやはや、山を守ろうとする区長さんの徹底ぶりには本当に感服させられる。
さて、その道中で 「名古津の名水」 の看板を発見。
これはかなりの幸運だ。
天然の清水はシャーマンの呪術道具(パワーオブジェクト)を清めるにはうってつけだ。
特に非物質的なエネルギーに敏感なクリスタル(水晶・石英)の浄化にはなくてはならない。
今回持参した呪術道具は久々に使うので、この機会に清めてエネルギーをリセットしておこう。
まぁ、こう言うのも変だが一種の「おまじない」のような意味合いもある。
そうゆうわけで、車を停車して道脇の階段を降り清水へ向かう。
清水の湧き出し口は化粧石を貼ったコンクリートで整備されているようだ。
む!?よく見ると湧き出し口に落書きがされている。
なんということだろうか。ここにやって来る無法者は山菜泥棒だけではないらしい。
清水に近づくと、何と書いてあるかはっきりわかった。
『 名古津の名水 清水 縄文から 平成
・・・どうやらこれは純然たる清水のキャッチコピーのようだ。
落書きというのは、ただの僕の早とちりだったと言うわけだ。
いやはや、お恥ずかしい限りである。
それにしても、この勢いのある力強い筆運び、
・・・そして誤字。
これはもう、限りなく区長さんの字にそっくりだ。
おそらくこの様子だと
『 縄文から 平成へ 』 と書くところを
『 縄文へ 平成から 』 と書き間違ってしまったので
『へ』 を 『か』 に書き換えて
『から』 を線で消して、こうして完成するに至ったのだと思われる。
・・・きっと郷土の自然に夢中になる余り、このようなお茶目な間違いをしてしまったのだろう。
そう、郷土を深く尊ぶからこそ、コンクリートに直に書くような大胆な行為ができるのだ。
ある意味、この手書きのインパクトや誤字を含めて完成された芸術作品とも言える。
ともかく僕は、この一文に深い郷土愛を感じたのだった。
しかし、入山禁止の看板と清水の紹介文がどちらも手書きで同じテンション、
・・・というか同じ雰囲気で書かれているこの現状を目の当たりにすると、
やはり、歓迎されているのか、拒否されているのかわからない。というのが正直な感想だ。
さて、話を本筋に戻そう。
僕は兎革の特製かばん(パワーバッグ)から呪術道具を出してひとつひとつ丁寧に洗った。
肌にしみるような非常に冷たい清水は、まさに「清め」を体現しているようである。
道具とともに、自分自身も清めるべく手と顔を洗い、この大いなる山の恵みに感謝した。
ちなみにパワーバックの中身の詳細については明言することを避けさせていただきたい。
それは、シャーマンと精霊達の秘密であり、決して公開したりしてはいけないものだからだ。
さて清めのちょっとした儀式を終え、車に戻った僕は一路室谷洞窟を目指して突き進む。
やがて、その先で見たものは・・・。
つづく。
(次回はいよいよ室谷洞窟を記録予定。)
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コメントありがとございます!
いやぁ、お褒めいただき光栄デス。
区長さんはかなりアクティブな方のようなので、きっと故郷に対する思い入れも相当なものなんですよね。
郷土愛に満ち溢れたとても立派な方なんでしょう。
後は区民の皆さんが、どこまでその情熱的な行動力についていけるか…といったところでしょうか(笑)。
区長さんはかなりアクティブな方のようなので、きっと故郷に対する思い入れも相当なものなんですよね。
郷土愛に満ち溢れたとても立派な方なんでしょう。
後は区民の皆さんが、どこまでその情熱的な行動力についていけるか…といったところでしょうか(笑)。
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